【大紀元日本12月21日】インターネットのサーチエンジンを運営するグーグル社は知識ベースの開発プロジェクトを打ち出した。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』と競争するためとみられる。
BBCによると、同社は専門家を集めて、「ノル」(Knol)と命名されたこのプロジェクトのための文章作成に取り組んでいる。
グーグル社の発表によると、同社自身は知識ベースに収録される文章の編集作業は行わず、編集作業のためのツールやプラットフォームを提供するという。
同知識ベース開発の主管の1人、マンベル氏は、このプロジェクトの主旨は役立つ情報の共有と、インターネット利用者の情報取得をますます便利にするためと説明した。
ノルに掲載された文章は実用性の程度に従ってランク付けされる。ネット利用者はこれらの文章に点数をつけたり、評論を発表したりできるという。
また、ノルには広告が掲載でき、広告料は記事の著者にも分配される。
インターネット専門家は、グーグル社のこのノル開発プロジェクトはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』と競争するためと指摘する。グーグル社の主な収益源は広告収入。広告主の情報へのアクセスを増やすため、サーチエンジンの検索結果において広告業務がないウィキペディアのランクを下げようとしているという。
(翻訳・叶子)
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