【神韻芸術】モンゴルの勇壮な「箸の舞」に故郷を思う

【大紀元日本2月14日】2月12日、幸運にも東京で神韻芸術祭を観る機会があった。いろいろな演目の中でも、特に「の舞」は勇壮で豪気に満ち溢れ、地を震わし山を揺るがすかのように観る人の心を震わせた。モンゴルの果てしなく続く広大な草原、逞しい遊牧民族の豪放な性格と剛毅な気概。彼らの舞は、異国の地で暮らして十数年になる私に、モンゴルの大草原の純真な心を思い起こさせてくれた。

モンゴル民族は「馬上の民族」とも称され、チンギス・ハーンとその子孫は、馬上で戦い、ヨーロッパとアジアの広大な大陸を征服し、広い版図を持つ帝国-モンゴル帝国-を打ち立てた。

モンゴル民族は遊牧を主とする。遊牧生活は水と草を求めて、家畜を追いたて、家族を連れて移動する。ときには200~300キロの範囲を移動することもある。果てしないモンゴル草原に点在して暮らすモンゴルの人々は、非常に客好きで心温かく、初めての人も親戚であるかのようにもてなす。なぜなら、長いこと進んでも人に会うことがないほどであるため、ひとたび人に会ったなら温かく熱い気持ちが心の内からほとばしりでてくるのである。

チンギス・ハーンの母親は、あるとき、4人の子供たちをそばに呼んでこう言った。「あなたたちはそれぞれ、自分は力があり、草原のヒョウのように勇猛で大したものだと思っているでしょう。でも、実は、草原で最も強く賢い動物は、ヒョウではなく、オオカミなのです。オオカミは草原で数が最も多い。どうしてでしょう?彼らは群れで協力し合って戦うので、百戦百勝です。だから、食べ物が豊富で、したがって大量に繁殖するのです。」

そのときは、兄弟4人はまだ母親の言うことが十分理解できず、遊びながら聞いていた。そこで、母は、傍にあった箸を子供たちに一本ずつ渡して、それを半分に折るように言った。子供たちはもちろん、いとも簡単にその箸を折ることができた。そこで、母は続けて、その2本の箸を合わせたままさらに半分に折るように言った。子供たちは少しだけ力が要ったが、やはりたやすく半分に折ることができた。そこで母は、4本になった箸をさらに半分に折るように言ったところ、今度はどんなに力を入れても、誰も半分に折ることはできなかった。

そこで、母は、穏やかな口調で4人の子供にこう言った。「箸は1本ならたやすく折れてしまう。2本でも折れる。3本ならかなり力が要り、4本になると折るのが難しい。あなたたち4人はこの箸のようなものです。一人一人が単独で戦ったのでは敵に負けてしまうかもしれませんが、4人が力を合わせて協力し合えば、誰にも負けることはありません。」

そのときには子供たちは誰も遊びを止め、真剣に母親の話を聞いていた。その後彼らは、母親の言ったとおり、互いに助け合い、モンゴル帝国を築き上げたのである。

神韻芸術団の「箸の舞」は、舞台芸術の形で我々に、何事をするにも互いに助け合い協力し合えば巨大な力が生まれることを教えてくれており、観る者に、大きな感動を与えてくれる。剛毅な気概を持った男子が見事に揃った舞踏を見せてくれる。勇壮で豪気に満ち溢れ、舞台を震わせ、全ての観客の心を震わせてくれる。

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