【大紀元日本3月23日】中国の東晋(317-420年)時代に著された志怪小説集『捜神記』の第二十巻に次のような話がある。
臨川郡東県のある狩人が山で小猿を捕まえて、家に連れ帰った。すると、母猿が後をついてきた。
狩人は母猿がついてきたのを見ると、わざわざ小猿を庭の木に縛り付けて母猿に見せつけた。それを見た母猿は、悲痛な思いで自分の顔を激しく叩き、小猿を返してほしいと哀願した。
ところが、狩人は小猿を放すどころか、母猿の目の前で小猿を叩き殺してしまった。絶望した母猿は狂ったようにそこらじゅうを駆けずり回った末、壁にぶつかって死んでしまった。狩人が母猿のお腹を開いてみると、腸がいくつにも寸断されていた。
それから半年も経たないうちに、狩人一家は疫病に襲われ、全員が死んでしまった。
(正見ネットより転載)
(翻訳・侍傑)
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