【大紀元日本11月7日】最近の米国の研究によると、母乳を与えられた子供は、粉ミルクを与えられた子供よりも、5歳に達するまでに見せる行動に問題が少なく、また精神的な病気にかかる率も少ないことが分かった。また、母乳を与えられた期間が1年に達する子供は、2ヵ月しか与えられなかった子供よりも行儀がよいことが報告されている。ワシントンポストが伝えた。
米ボストン大学精神医学科のキャサリン・ホッブス・ナトソン博士(Dr.Katherine Hobbs Knutson)は、10ヶ月から18歳になる子供を持つ親たち10万人以上を対象に、母乳の有無、その後の子供の行動や精神面の健康についてアンケート調査を行った。その結果、母乳で育った子供の親は、粉ミルクの親よりも子供の行動について心配する率が15%低く、また母乳育ちの子供は、医学的に行動や品行に問題ありと診断される率が37%低いことが分かった。
これまでの研究で、母乳が母子ともに与えるよい影響は、たくさん報告されている。アメリカ小児科学アカデミー(American Academy of Pediatrics)の報告によると、 母乳で育つ赤ちゃんは、耳の感染症や下痢、肺炎、気管支炎、バクテリアやウィルスによる病気にかかりにくく、また母乳を与える母親は、より早く子宮が収縮し、カロリーを消費するので、産前の体型に戻りやすいことが分かっている。
母乳と子供の行動の研究結果について、ナストン博士は、「まだ結論を出すには早い段階」としながらも、栄養豊富な母乳が、子供の脳や行動によい影響を与えるというのは考えられることだとしている。
(翻訳編集・田中)
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