国連、七面鳥への新型インフル感染で警告

【大紀元日本8月28日】国連食糧農業機関(FAO)は27日、1週間前に南米チリで七面鳥がH1N1型ウイルス感染したと発表した。同機関は、家禽も感染対象になっていることから、その他の動物への感染予防と衛生管理を強化するよう呼び掛けている。新型インフルエンザは人と豚に感染しているが、七面鳥への感染は今回が初めて。

FAOは「チリで七面鳥が新型インフルエンザに感染したことについて、各国から懸念の声が上がっている。現在人類社会で感染を起こしている新型インフルエンザのウイルスが、他国の家禽農場に広まる可能性がある」と声明を発表し、警告を出した。

一方、チリは七面鳥が新型インフルエンザに感染しても、公共衛生に多大な影響はでないとの見方を示している。また、専門家によると、感染した七面鳥の症状は軽く、チリの七面鳥の肉を食べても安全だという。

FAOは、この新型インフルエンザ・ウイルスの致死性について、一般の季節性インフルエンザより弱いとしているが、新型インフルエンザ・ウイルスが致死性の高い鳥インフルエンザH5N1型ウイルスと結合し、より毒性の強いウイルスに変異した場合、危険性が高まる可能性があると注意を促している。

(翻訳編集・余靜)
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