【大紀元日本5月13日】日本共同通信社によると、ノルウェーの北極圏内に同国が出資し建設した「種子バンク」に、運用開始以来2年間で50万種を超える品種が保存され、世界で最も多くの品種を保存する施設となった。
この「種子バンク」はノルウェーのスピッツベルゲン島に位置し、山の中腹にある永久凍土にトンネルを掘って造った施設で「植物ノアの方舟」とも呼ばれている。
天然の冷蔵庫として保管庫内は一定の温度に保たれており、気候変動や海面上昇、暴風雨にも耐えられる頑丈な造りになっている。この「種子バンク」には、各国政府や国際機関がこれまでに収集した在来種の農作物品種の種子が平均500粒ずつ保管されており、気候変動などに適応した新品種の開発に役立てられ、将来の天災や人災で植物が絶滅することを防ぐことを目的とする。
施設を運営する国際基金のケリー・フォウラー代表は「種子バンクの種類は順調に増えているが、目標となる450万種にはまだ至っていなので、各国からの資金面での協力がほしい」と各国に支援を呼び掛けている。
(翻訳編集・盛徳)
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