【大紀元日本6月5日】1500年前に中国から日本へ伝わった鍼治療が、美しさへの新たなる秘密兵器としてにわかに脚光を浴びている。
伝統的な鍼治療の人気の秘密は、そのフェイスリフト効果。5月に開かれた「ビューティー・ワールド・ジャパン展」では、鍼治療を試すために、多くの女性たちが列を作った。鍼治療セラピストの北川さんは、「小さな針を顔に刺すことで、自然で美しい表情を保つ力がアップします。私たちの鍼治療の方法が皆さんに受け入れられているのは、医学や外科手術に頼るのではなく、本来の自然な治癒力を利用するからです。『自然な美しさ』を引き出そうとする一般的なトレンドに沿っているのです」と話す。美容関連商品とサービスでは世界第2位の市場を持つ日本。昨年だけで、年間売上額は約1兆3400億円(150億ドル)に上る。
30歳代を中心とした北川さんの患者の多くは、高価で不健康な化粧品を嫌い、鍼治療への期待を膨らませてやって来る。治療を受けている林田さんは、「整形手術と鍼灸との大きな違いは、失敗のリスクがなく、また、人間本来が持つ力で美しさを作りだすこと。ここに鍼灸の人気の理由があると思います」と話す。日本ではおよそ4万人の鍼灸師が登録され、鍼灸専門学校は150校を越える。プチ整形やボトックスの次は、鍼治療がブームとなりそうだ。
(翻訳・山崎)
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