【大紀元日本7月7日】タバコを吸う人は吸わない人より精神的なストレスが多く、禁煙した人はストレスを軽減できることがイギリスの最新の研究で明らかになった。
バーツとロンドンスクール医歯科学校(Barts and the London School of Medicine and Dentistry)のピーター・ハジェック教授(Peter Hajek)の研究チームは、心臓病の持病があるために禁煙を指導された469名の患者を対象に、ストレス・レベルの調査を行った。その結果、過去1年間にタバコを吸わなかった人は精神的なストレスがある程度軽減されたが、再びタバコを吸い始めた人は特に改善が見られないことが分かったという。
タバコはストレスを和らげる効果があるとされているが、同研究の調査結果からみると、長期間にわたる喫煙はストレスや精神の負担を増強する影響があるようだ。禁煙は体のみならず、精神面の健康にもよい影響を与えるとピーター教授は指摘する。
ノルウェーではかつて、喫煙とうつ病の関連性を問う研究で、18歳以上の1190人を対象に、11年間の追跡調査が行われた。その結果、タバコを吸う人は吸わない人よりうつ病にかかるリスクが高く、その率は喫煙の量に正比例していたという。毎日20本吸う人は、吸わない人よりうつ病にかかるリスクが4倍も高いと同研究では指摘している。
(翻訳編集・柳小明)
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