中国水利施設の水害損失、例年の3倍=政府公表

【大紀元日本8月6日】中国の水害・干ばつに対処する政府機関「国家防汛抗旱総指揮部」のスポークスマン・束慶鵬氏は4日の発表で、今年の水害による各地水利施設への被害総額は400億元(約5400億円)を超え、例年の3倍に達すると話した。

同氏によると、中国国内の33の行政区のうち、28の行政区が洪水の被害を受けている。長江や、淮河、黄河、遼河、松花江、海河など全国の7つの大きな流域は全て洪水の被害が発生、約40以上の大きな河が歴史的な特大洪水に見舞われた。中国最長の長江にある三峡ダム、その最長支流の漢江にある安康ダム、東北部最長の松花江にある白山ダムはいずれも、建設以来最大の入庫水位を記録したという。

また、165の都市が浸水、8つの中小規模のダムが崩壊、約千個のダムが危険な状況に晒され、一部の中小規模の川では堤防の決壊が発生した。

▶ 続きを読む
関連記事
空母「遼寧」艦隊が5日沖縄-宮古島間を通過し太平洋で訓練を実施。別艦艇群も航行。6日、空自機へのレーダー照射も発生。南西諸島周辺での中国の軍事活動活発化と日本の対応を詳報
中国で「異常な帰郷ラッシュ」。職を失った人々が都市から一斉に流れ出し、農村では不満と怒りがくすぶり始めている?
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。