中国 科学研究費の配分に人脈優先 学者が批判

【大紀元日本9月7日】中国の名門大学北京大学と清華大学の二人の教授が最近、米国著名な英文誌「サイエンス」(米国科学促進会主宰)に文章を発表し、中国の現行の科学研究費の配分体制を厳しく批判している。

文章を発表した清華大学生命科学院院長・施一公教授と北京大学生命科学院院長・饒毅教授は、政府の科学研究費の投入は年20%超の割合で増え続けているが、科学研究の体制には深刻な問題が存在しているため、中国の創造力が抑制されていると述べている。

両氏の文章によると、中国政府は大型の研究開発プロジェクトに、何千万元から何億元の研究費用を投入する場合がしばしばあるが、この研究費を取得するシステムは学識経験や研究能力の優劣とそれほど関係がなく、それよりも肝心なのは「関連の官員と学閥科学者との人脈だ」と指摘している。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。