【大紀元日本10月6日】ガラス張りの美しい建築フォルムが、仇となった。米ネバダ州ラスベガスにあるヴィダーラホテル(Vdara Hotel)の外壁に太陽光が集中し、プールサイドでやけどを負う宿泊客が続出している。地元紙ラスベガス・レビュー・ジャーナルが伝えた。
2009年12月にオープンしたばかりのこのホテルは南側が全面ガラス張りで、凹状にカーブしたデザイン。独特の建築のため、ネバダ州の熱い太陽光線がガラスに集中し、ホテル前面のプールサイドに13.5平方メートルほどの「ホットスポット」を生じる。その反射光は髪の毛が焦げたり、ビニールが焼けたりするほどの熱線で、「殺人光線」とも呼ばれている。
「ホットスポット」の位置は、太陽の場所によって日ごと移動し、その周辺温度は周りよりも20度くらい体感温度が高い。「ホテルのガラスには特殊なフィルムが貼ってあり、お客様に損害を与えないと思いましたが・・・」とヴィダーラホテルのスポークスマン、ゴードン・アブシャー(Gordon Absher)氏は話す。現在、ホテル側は、日陰対策のためにパラソルや植物の植え込み、屋根の増築などを検討中だ。
(翻訳編集・加藤まゆみ)
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