中国 経済失速が変えた「贅沢の象徴」

ついに五つ星ホテルも「出張サービス」参入 生き残りかけた苦しい模索=中国

2025/09/06 更新: 2025/09/06

中国経済の減速で、飲食業界が深刻な打撃を受けている。かつて富裕層の象徴だった五星級ホテルでさえ生き残りをかけ、屋台販売に続き「シェフ出張サービス」に乗り出す事態となっている。

浙江省のある有名ホテルは、料理長とスタッフを客宅に派遣する「料理長の出張宴会」を開始。食材提供から調理、配膳、片付けまでを一括で行う仕組みで、料金は1800元から3999元(約3万7千円〜8万2千円)と幅広いプランを用意している。西安市の高級ホテルも同様に、誕生日会や商談などを想定した「シェフ出張宴会(食卓の準備から後片付けまで)」を打ち出した。

こうした背景には「消費の格下げ」がある。庶民は高額な宴会場を避け、家庭や小規模な集まりへと切り替えている。そこに中国当局の「禁酒令」が重なり、宴会需要は一層冷え込んだ。追い詰められた星付きホテルが参入したことで、もともと乱立していた「出張料理」市場の競争はさらに激化している。

かつて贅沢の象徴だった五星級ホテルが、街頭や家庭にまで出張して食を売り込む姿は、経済失速の象徴そのものである。

 



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73年の老舗・4つ星老舗ホテルも参戦?「生き残りかけて」中国で星付きホテルが次々と路上販売に乗り出す異常事態が全国に拡大中…。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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