【大紀元日本10月29日】10月29日は「トラフグ」の日。「と(10)らふ(2)ぐ(9)」の語呂合せが由来となっている。
フグの種類は500種類近くあり、そのうち実際に食用にできるものはわずか22種類。よく目にするのはマフグやカラスフグ等だが、最も高価で美味とされているフグの王様が「トラフグ」だ。胸ひれの後ろに大きい斑紋があり、この斑紋がトラを連想させるため、「トラフグ」と呼ばれている。
フグは内臓などに毒を持つため扱いが難しく、日本国内の場合、多くの自治体では、専門の有資格者が初期処理に当たることが義務付けられている。栄養面においては、コラーゲンがたっぷりと含まれており、さらに、高タンパク質・低脂肪・低カロリーで、他の白身魚と比べても圧倒的に脂肪分が少ないのが特徴である。
冬の季語にもなっており、古くから多くの俳人がフグに関する句を詠んでいる。江戸時代の俳人・松尾芭蕉も、
「ふぐ汁や鯛もあるのに無分別」
「あら何ともなやきのふは過ぎてふくと汁」
という句を残している。昔の人もそのうまさに魅かれて、こわごわ食べていたことがうかがえる。
(古田)
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