【大紀元日本10月30日】米航空宇宙局(NASA)は、月面には大量の水が存在していると、22日付け米科学誌「サイエンス」に発表した。この発見で、月面に有人基地を建設するという計画が再燃するかもしれない。
NASAは昨年、ロケットを時速5600マイル(約8900キロ)の速度で月のクレーターに衝突させた後、2つの周回軌道衛星が舞い上がったちりの成分を分析した。その結果、クレーターには氷の状態で水分が含まれているだけでなく、水素、アンモニア、メタン、水銀、ナトリウム、銀など他の物質も存在することが分かった。
その後の調査で、月にはサハラ砂漠にあるとされる水のおよそ2倍の水が存在することを発見。NASAは、予想以上の水が月面に存在すると結論付けた。
水に含まれる水素と酸素はロケットの燃料の主成分であるため、水の存在は非常に重要だ。NASAによると、月までの打ち上げコストを重さで割ると、月まで1ポンド(約450グラム)の水を運ぶ費用は約5万ドル(400万円)。地球からの水の輸送費を節減できれば、月基地建設への夢がまた一歩近づきそうだ。
(翻訳編集・李YS)
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