【大紀元日本10月31日】中国雲南省・禄豊(ルーフォン)県で開催中の世界恐竜谷展覧会場では、6日に同県梨園村の裏山で発掘されたばかりの小型肉食類恐竜の化石が展示されている。展示会の責任者で恐竜研究専門家の王涛(ワン・タォ)氏は、同県で発見された恐竜の化石の尻尾の一部が岩石層からはみ出ているが、小型肉食類恐竜の化石の中では、もっとも保存状態の良いものだという。
ダチョウに似た外形
生活新報ネットによると、王涛氏と同僚らは数十年間の間に50体以上の恐竜化石を採掘したが、今回の恐竜の化石は今までのものと異なっており、特に興奮を覚えたという。また、この化石は少し前に同県で発掘された肉食類恐竜ディロフォサウルス・シネンシスの特徴と非常に似ているが、同じものではなく、新種の可能性もあるとみている。
王涛氏によると、新しい化石の頭の部分は14センチ、脊髄は14本、身体の長さは1.2メートル、高さが1メートルでダチョウに似た外形だという。採掘チームはこの化石を発見したときに、化石は山の崖にぶら下がっており今にでも落ちてしまいそうだったと当時の様子を話した。また、化石の一部が岩石層からはみ出ているのが原因で、太陽と風雨で尻尾が無くなったと王涛氏らは推測した。
今から1億8千万年前の産物
この発掘された化石は、成年のものなのかそれとも子どもの恐竜なのかについて、王涛氏は「今後、発掘物の中からこの化石と同じ様なものが出土し比較しなければ、はっきりと断定できない」と話した。
王涛氏によると、小型恐竜の化石は他の恐竜の化石と同じ場所で発見されたことから、1億8千万年前にその場所で生活をしており、ジュラ紀の時代に生きていた恐竜だという。今回発掘された小型恐竜の種類など謎の部分がまだかなりあり、さらに多くの調査が必要だとしている。
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