【大紀元日本9月1日】母親のお腹にいる双子のうちの1人が、もう1人の命を救ったと言ったら信じるだろうか。双子の姉は妹を救っただけでなく、自らの命をも救ったのだ。英デイリーメール(電子版)が伝えた。
双子の母親はイギリスのキャンバリー(Camberley)に住むアンドレア・グッドリッチ(Andrea Goodrich)さん(39)。妊娠20週目の時、医者からお腹の双子を失うことになるかもしれない、という悲痛なニュースを聞かされた。
検査で双子のKikiの心臓に異常があることが分かり、その数日後には胎盤が破裂してしまったのだ。医者からは、20週にしかならない胎児はたとえ産んだとしても生存する可能性は低く、このままいけば流産するだろうと告げられた。
しかし、彼らを驚かせることが起こった。健康で胎盤もよく発達していたもう片方のNicoが、Kikiの下方に横わたり、まるで体で子宮に栓をするかのように、破裂の部分を塞ぎとめたのだ。
Nicoはその位置から移動することもなく、自ら妹Kikiの命を守っていた。そして、妊娠30週になったころ、グッドリッチさんは帝王切開で2人を産んだ。Nicoが先に生まれ、その後Kikiが生まれた。2人とも生きていた。
奇跡的に生まれてきた双子の赤ちゃんは、とても健康だった。お腹にいる間に、Kikiの心臓も治ってしまったようだった。グッドリッチさんは感無量でこう語る。「私はとても幸運な母です。本来、彼女たちがここにいることはありえないことですが、不思議とNicoが危険を察知し、妹の生命を救ったのです。双子が大きくなったら、私は彼女たちが生まれる前に姉のNicoがKikiの命を救ったことを伝えます」
(翻訳編集・柳小明)
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