上海の霧に発がん物質=復旦大学の研究

【大紀元日本11月11日】上海市内で発生する霧は色が濃く、発がん性のある多環芳香族炭化水素(PAH)を多種類含んでいたことが、復旦大学の研究で判明した。地元メディア・新民網が10日に報じた。

霧の成分を分析したのは、上海市内にある名門・復旦大学の陳建民教授が率いるチーム。同チームは上海市市街地のいくつかの場所で霧を集め、その成分を分析した。その結果、霧1リットルあたり0.03~6.67マイクログラムの発がん性物質PAHが検出された。国内外の他の地区に比べ含有量が高いという。

チームメンバーの李想博士は、PAHは化石燃料の燃焼や自動車の排気に由来すると説明している。特に冬は暖房使用で化石燃料の燃焼排出が多く、霧の発生しやすい季節でもあるため、汚染の程度がより深刻になる。「霧が濃い時は、できるだけ外出を控え、早朝の運動も取りやめた方がよい」という。

一方、上海市環境観測センターの伏晴艶シニアエンジニアは、「たばこの煙や炒め物を調理する際に出る油煙にもPAHは含まれている」とし、霧に含まれるPAHはそれらに比べかなり少ないと話している。

(翻訳編集・張凛音)
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