APEC首脳会議の会場周辺 法輪功「中国政府による弾圧の停止を」

【大紀元日本11月15日】米ハワイ・ホノルルで12日から開かれていたAPEC首脳会議の会期中、140数人の法輪功学習者が、会場や中国政府代表団が滞在するホテルの周辺で集会を開いた。多くの横断幕を掲げ、中国政府による法輪功弾圧の真相を説明し、弾圧を制止するよう各国関係者へ呼びかけた。

参加者はハワイ在住の学習者10数人を含む、台湾や日本、米国からの学習者だ。

横断幕は英語、日本語、中国語などで書かれていた。法輪功は人々に真・善・忍の道理を教え、心身の健康を促進できることを説明し、中国政府が12年間続いて法輪功を弾圧していることを訴え、監禁中の大勢の学習者を救出し、虐殺と迫害を一刻も早く制止するよう呼びかけた。

法輪功のスポークスマン、ベン・マローニ氏はロイター通信の取材で、自分たちは中国の胡錦濤・総書記も含めて、APECに参加する各国首脳にメッセージを送っていると語った。「法輪功学習者には何の罪もありません。中国での弾圧はやめるべきです。各国政府は中国当局に圧力をかけて欲しい。将来、正しい決断であったと実証されることでしょう。これは世界へ向けてのメッセージでもあります」

集会に参加した学習者の潘さんは、「もしすべての人々が真・善・忍で自分を律することができたら、この世界は平和になっていくでしょう」と語り、「真・善・忍」を堅持する善良な人々への迫害は一刻も早く停止すべきだと訴えた。

台湾からの参加者・陳映婷さんは、「中国政府は12年前の1999年7月から、法輪功を禁止し始めました。弾圧を正当化するために、法輪功に捏造した罪を着せ、全国のメディアが大々的に報道しました。現在は、監禁中の学習者の臓器を摘出して殺害し、臓器を移植用に売買するような、監禁施設と病院による組織的犯罪も盛んに行われています。APEC開催の機会に、世界各国の首脳に中国政府のこれらの行動を知ってほしいのです」と述べた。

また、彼女は、「私たちの抗議活動はすべて平和的です。求めているものは簡単なことです。中国政府による法輪功への弾圧を直ちに停止して欲しい。ただそれだけです」と語った。

法輪功(ファルンゴン)とは、中国伝統文化の一つである気功の心身健康法。約20年前から無料で一般に公開普及してきた。心身の健康に効果が高いことから、一般庶民から政府高官や軍の関係者も含めて、中国社会の各層で学習する人が爆発的に増え、弾圧されるまでは、愛好者が1億人に上ったと推定されている。

当時の江沢民・前国家主席はこのことを政権への脅威と受け止めて、1999年7月に弾圧を命じた。法輪功の公式サイトでは、これまで12年間に及ぶ弾圧の期間、少なくとも3300人以上が拷問などで死亡、数十万人が投獄されていると発表している。世界60カ国に広がっており、日本では約1千人の学習者がいると推定されている。

(記者・景如玉、翻訳編集・叶子)
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