人類誕生以前の存在
正統な真の文化は、人間を滅ぼす「党文化」の対極にある。
そこで唐突ながら、宇宙に星が存在するように、真の文化は人類の誕生以前からあった、と考えてみてはいかがだろう。「文化は人間が生み出したものだ」などと、人間自身が身勝手な定義をすると、つい驕りや慢心が作用して、人間がなすことは善悪正邪を問わず全て「文化」なのだと思ってしまう。
実はそうではなく、人間を超越した存在、いわば神という概念にちかい偉大な存在が、人間のなかでも徳があり善である個体を選んで舞踊や音楽や書画などの芸術の才を与え、これに更なる精進をさせて真の文化の担い手とした、と考えるべきなのである。
中国共産党は、自国の宝であり民族の誇りでもある中国伝統文化を、ことごとく破壊した。言うまでもないが、破壊したことを悔い改め、反省する態度などは微塵もない。なぜなら彼らは、伝統文化を「党文化」にすり替え、その偽りの「正当性」に基盤を置いて今日に至っている政権であるため、今さら自己否定などできないのである。
しかし、その惨憺たる結果を見ていただきたい。漢詩に描かれるほど美しかった中国の山河は荒れに荒れ、清らかな湖水は臭気を放つ汚水溜めとなった。人心はすさみきって中国人同士が互いに罵り合い、他人を騙してでも金を得るほどの拝金主義が蔓延し、一時の快楽と弱者に対する優越感のなかで自分を満足させるしか自己確認できないほど、道徳は失われた。
今日の中国に見られる絶望的なほどの社会崩壊の原因は、まさしく中国共産党による文化破壊が招いた「道徳の欠如」に他ならないのである。
神韻 まもなく日本へ
先述の「人類誕生以前の存在」について補足する。
なかなか日常にこのような機会はないが、一緒に考えていただきたい。宇宙的な時空観に基づいて、先史時代の存在を努めて意識してみる。つまり今回の人類開闢よりはるか以前の、例えば「前回の人類繁栄」の存在を、想像力を豊かにして思い描いてみるのである。
その「前回の人類」から「今回の人類」にバトンを渡すように受け継がれたもの、すなわちそれこそが、受け継がれるべき価値を有する真の文化ということになる。したがって、これがなせるのは「人間を超越した存在」以外には考えられないということである。
そこで話を戻す。現政権に乗っ取られる以前の中国には、時代を越えて受け継がれてきた伝統文化が確かに存在した。それは20世紀の近代という価値観からは評価されにくい無用の古物のように見えたかもしれないが、時代を越えて受け継がれるということは、実は大変な価値があり、尊ぶべき真の文化であるという証左に他ならないのだ。
神韻2012世界ツアーの舞台を、ぜひ見ていただきたい。
神伝文化と呼ばれる所以も含めて、中国大陸で失われた真の伝統文化の真髄が、神韻にはある。いや、断言してもよいが、神韻だけにあるのだ。
神韻が、まもなく日本へ来る。それは中国と中国人を蘇生させる目的に留まらない、全人類復興のための文化なのである。(了)
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