【大紀元日本6月28日】古代中国の物語によれば、人は前世で徳を積めば、今世でその恩恵を受けられるといいます。反対に、徳を積むことを怠り、悪行を積めば、次の人生はとても辛くなるのです。この道理が分かっていれば、意識的に悪さをする人も少なくなるでしょう。科学では説明できない智慧と理が、古代中国の物語に書かれています。
武周朝(690年―705年)を建てた武則天は、亡くなった皇帝の一族を皆殺しにしようと企んだ。宗子(皇帝の息子)は大理寺で審判を受け、死刑を宣告された。宗子はため息をつきながら言った。「どうせ死ぬのだから、刀を汚す必要があろうか」。深夜、彼は自分の袖を使って首をつり、すぐに意識を失ったが、明け方に目を覚ました。
その後、彼は通常通りにおしゃべりをし、笑いもした。まるで家にいるかのようにくつろぎ、飲み食いした。彼が最初に意識を取り戻した時、次のように言ったという。「私が死んで冥府に言った時、そこの官_li_は怒気を帯びながら、なぜ自分で来たのかと私に尋ねた。彼は、私にすぐにこの世に戻り、刑を受けるよう命令した。なぜそれが必要なのかと問うと、官_li_は人の生死が書かれた帳簿を開きながら、私の過去を見せてくれた。それによれば、私は過去に殺人の罪を犯したので、その償いをしなければならなかったのだ」。宗子はすでに応報の理を理解していたので、処刑されるときも全く恐れる様子がなかった。
唐王朝の太子通事舍人・王儦は言った。「人が一生のうちに遭遇する全ては運命で、すでに決められている。吉にしろ凶にしろ、それが降りかかる時期に至るまで、すべての事がすでに按配されているのだ」。人はこの世に生まれた時から、その生死はすでに決まっている。過去に蒔いた因果を、この世で摘むだけである。今は時間を無駄にせず、善行を積むことが望ましいのだ。
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