四川富豪の初公判 周永康氏の長男と利権関係

【大紀元日本4月4日】中国国営新華社通信によると、四川省有数の実業家である劉漢被告及びその関係者ら34人の公判が3月31日、湖北省咸寧市中級人民法院(地裁)で開廷した。劉漢らは、暴力団による組織犯罪、殺人罪、不法監禁罪、違法取引や銃器所持などの15の容疑で起訴された。

劉漢が率いる四川漢龍集団は金融、不動産、鉱業などの分野で成功を収め、総資産が400億元(約6680億円)に上ると言われている。

中国メディアの報道によると、劉漢は暴力団を組織し、競争相手を相次ぎ殺害し事業を拡大させてきた。少なくとも9人を死亡させた疑いがある。また、銃器を装備した地下武装組織で村民を威嚇し土地の強奪を繰り返していた。さらに、不法取得した土地で闇の商業活動を行っていた。劉漢及び弟の劉偉容疑者はすでに殺人容疑を認めているという。

北京地方紙・新京報は2月26日、劉漢と共産党最高指導部元メンバーである周永康氏の長男周濱氏は利権関係にあることを明らかした。ほかの中国メディアも同容疑者と周濱氏は四川省の発電と観光分野で協力関係にあったと伝えている。そのため、今回の公判は周永康事件の行方を占う意味を持つとみられている。周永康氏はかつて1999~02年まで四川省党委書記に在任していた。

ロイター通信などによると、過去4ヶ月で、周永康氏の親族や側近及び関係幹部ら約300人以上が拘束されたという。周氏本人のほか親族や部下の資産、少なくとも900億元(約1500億円)相当が差し押さえられたという。

関係者が相次ぎ拘束されるなか、当局はどういうタイミングで周永康氏の問題を発表するのか、今後の大きな焦点となっている。

(翻訳編集・王君宜)

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