香港で4千人規模抗議デモ

【大紀元日本9月16日】民主派の出馬を実質上完全排除する2017年の香港行政長官選の新選挙制度に抗議するため、9月14日、市民団体主催で4000人参加(主催者発表)のデモ行進と集会が香港中心部で行われた。

中国全国人民代表大会が8月31日に決定した同新選挙制度は、香港の高度の自治を確約する「一国二制度」に背反するとして香港各界が強く反発している。近々、ビジネス中心街「セントラル(中環)」で大規模な座り込み抗議活動(セントラル占拠)を計画している文化人中心の市民団体が、今回のデモを召集した。民主派議員、各市民団体、一般市民らが参加した。

「政府は信用を失った」「授業ボイコット」などと書かれた長さ50メートルの黒布9枚が用意され、黒いTシャツと胸に黄色のリボンをつけた参加者たちは午後3時ごろ市内中心部から出発、黒布を掲げて黙々と行進した。午後6時過ぎセントラル(中環)遮打道に到着すると集会が開かれ、午後7時ごろ解散した。

香港民主党の創設者・李柱銘氏(76歳)が集会で演説し、中国政府の新選挙制度は香港基本法に根底から違反していると指摘し、「我々の民主を守る香港政府当局者は一人もいない」と、「陰の共産党員」と揶揄される梁振英・現行政長官を痛烈に批判した。

同市民団体は、「最後まで戦う」と表明した。学生も一連の抗議活動に加わる見通しだ。

学生団体らの発表では、大学生は9月22日から1週間、高校生は9月26日のまる1日、それぞれ授業ボイコットを行う予定。

(記者・林怡、翻訳編集・叶子)
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