前軍制服組トップ、当局が汚職容疑で調査=ロイター通信

【大紀元日本3月4日】ロイター通信は3日、二人の関係筋の話として郭伯雄・前中央軍事委員会副主席(72)が汚職などの容疑で中国当局の調査を受けていると報じた。

中国国防省は2日、公式サイトで郭氏の息子で、浙江省軍区副政治委員の郭正鋼氏(45)を「重大な規律違反や違法行為」の疑いで調査していると発表した。

中国軍と関係がある一人目の情報筋は同日、匿名を条件にロイターに対し、「実は郭伯雄氏自身も窮地に陥っており、調査を受けている」と述べ、息子への調査を発表したのは、同氏自身の状況を国民に知らせるためだと明かした。二人目の軍情報筋も郭伯雄氏が汚職容疑で当局の取り調べを受けていると話した。

香港紙・蘋果日報(アップルデイリー)は2月12日、海外中国語メディアの報道を引用し、郭氏はすでに軍当局に身柄を拘束され、同氏の秘書と息子も連行されたと報じた。

中国軍では、制服組の最高幹部だった徐才厚・前中央軍事委員会副主席(71)が昨年6月、収賄などの容疑で失脚した。

二人とも江沢民元主席の腹心。徐氏は官位売買で多額の賄賂を受け取ったのに対し、郭氏は所管する軍需品の調達を通じて私腹を肥やしていたとみられる。

郭氏は2012年11月に開催した第18回党大会で、徐才厚氏とともに、政治局と中央軍事委員会などの全役職から引退した。

「全国両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)が3日、北京で開幕した。会期中に郭伯雄氏への調査が進展する可能性は低いが、反腐敗が政治的に重要な問題として議論されるとみられる。

(翻訳編集・王君宜)
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