食物の浪費はすでに世界的な問題となっている。深刻なこの問題の解決を図るため、2013年、ドイツの街角に「セルフサービス冷蔵庫」が設置された。その後、スペインのバスク地方にある人口約3万人のガルダカオ市にも「仲良し冷蔵庫」が置かれた。この「セルフサービス冷蔵庫」「仲良し冷蔵後」とは一体なんだろうか。
イギリスのウェブサイト「大都市」(This Big City)の報道によると、ドイツの市民組織「食材を惜しむ人」は2013年から街角に100余りの食物共有スポットを設置した。その半分が「セルフサービス冷蔵庫」で、残りの半分には食物を置く棚のみが設置された。食物共有スポットの運営方法は単純明快だ。「自分で食べても安全と思われる」余剰の食品があれば自由にそこへ置き、その食品を必要としている人がいれば自由に持ち帰ることができるのである。この試みによって、ドイツでは2013年だけで約1000トンの食物の浪費を防ぐことができたという。
その後スペインで、「仲良し冷蔵庫」が設置された。米国国家公共ラジオ放送局(NPR)の報道によると、運動の発起人サイズさんはかつて、ガルダカオ市の貧しい人の食事問題を解決するための食物銀行へ勤めていたという。サイズさんがドイツの例を挙げて「仲良し冷蔵庫」を発案したところ、彼の案を支持した地元自治体は冷蔵庫の設置費用や電気代、及び後続の補修費用として5000ユーロを拠出。今年5月、「仲良し冷蔵庫」は正式に運営を始めた。
この制度は住民から歓迎され、間もなくして二つ目の「仲良し冷蔵庫」がスペインのムルシア市で運営を始めることになった。
(翻訳編集・東方)
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