【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

冷蔵庫のドアは危険! 牛乳を長持ちさせる保存ルール

電子レンジと同様に、冷蔵庫内の場所によって温度が異なるため、食品の賞味期間に影響します。もし賞味期限の短い牛乳を温かい冷蔵庫のドア部分に保存すると、腐敗しやすくなり、場合によっては早期に傷んでしまう可能性があります。では、牛乳は冷蔵庫のどの位置に保管すべきでしょうか?

アメリカ『リアル・シンプル』誌によると、冷蔵庫のドア周辺は冷蔵庫内で最も温度が高く、かつ温度の変動が最も激しい場所です。これは、人々が頻繁にドアを開閉するためです。この場所に食品を保管すると、特に牛乳やクリームなどは腐敗するリスクがかなり高くなります。

牛乳瓶は冷蔵庫のドアの棚に置くのが最適ですが、その場所の温度は比較的高いため、牛乳を飲む前に凝固したり腐敗したり、有害な細菌が繁殖する可能性があります。

牛乳を長持ちさせたいなら、冷蔵庫の奥、真ん中付近、または一番下の棚に保管しましょう。ここが最も温度が低い場所です。熱気は上昇するため、上段の棚の温度は下段よりも数度高くなる可能性があります。

冷蔵庫のドア部分は、最も腐敗しにくい食品を保管するのに最適な場所です。例えば、トマトソース、マスタードソース、醤油、ドレッシング、ジャム、そして瓶詰めの飲料などが該当します。これらの食品は冷蔵庫で保存すると逆に味が良くなり、長持ちします。その上、腐りにくく、すぐに変質する可能性は低いと言えます。

牛乳以外にも、卵、果物、野菜、チーズなどの食品も冷蔵庫のドアに保管するのは適していません。なぜなら、そうすることで細菌が繁殖しやすくなるからです。これらの食品にはそれぞれ適切な保管場所があります。
 

牛乳のイメージ図(Shutterstock)

 

牛乳の賞味期限を延長する他の方法

牛乳を高温にさらさないようにすれば、その賞味期限を延ばすことができます。例えば

・牛乳を最適な温度で冷蔵する

牛乳は冷蔵庫で2.8℃の温度で保存するのが最適です。温度が上昇し、4.4℃ に近づくほど、有害な細菌が繁殖し始める可能性が高まります。

・牛乳瓶は使用後すぐに冷蔵庫に戻してください

朝食を食べる際、牛乳の瓶を台所や食卓のテーブルの上に置かないでください。まず、それぞれのカップに牛乳を注ぎ終えたら、すぐに牛乳の瓶を冷蔵庫に戻してください。

・冷蔵庫のドアをできるだけ開けないこと

冷蔵庫のドアを開けて、食材を探すあるいは夕食の献立のヒントになんかないかなと、冷蔵庫の中を眺めるのは冷蔵庫内の食品にとって良くありません。必要なものを取り出したり収納したりする時間だけドアを開け、すぐに閉めましょう。ドアの開閉頻度を減らすことで、冷蔵庫内の温度を安定させ、安全に保つことができます。

・乳製品以外のミルク類にも同じガイドラインが適用される

非乳製品ミルク、例えば豆乳なども開封までは常温で安定して保存できる場合でも、冷蔵庫内では華氏40度未満で保存する必要があります。これにより、有害な細菌の増殖を防ぐことができます。これらの非乳製品ミルク類は未開封の場合、紙箱の封口を開けるまで冷蔵庫のドア部分に保存することができます。

・買い物をする際、最後に牛乳を選ぶ

スーパーで買い物をする際、まず他の食品や日用品を購入し、最後に牛乳を手に取り、レジに精算に行きましょう。これにより、牛乳が暖かい空気にさらされる時間が短くなり、有害な細菌の繁殖を防ぐことができます。

買い物をする際は、最後に牛乳を手に取りましょう(Shutterstock)

 

牛乳を冷凍する方法は?

牛乳を冷凍しておくと、保存期間が延びてスーパーマーケットに行く回数も減り便利ですが、解凍後の牛乳の安全性と品質を保つには、適切な準備と保管が重要です。

牛乳を冷凍する際は、必ず冷凍可能な容器を使用し、上部に膨張のためのスペースを確保してください。容器に日付を記入しておくと、牛乳がどれくらい保存されているか確認できます。

牛乳は通常、冷凍保存すれば最大6ヶ月間保存可能です。ただし、最高の鮮度と風味を保つためには、冷凍後3ヶ月以内に飲むことをおすすめします。

解凍する際は、まず牛乳を冷蔵庫の冷蔵室に入れて安全に解凍してください。室温で解凍すると、牛乳が変質し、有害な細菌が繁殖する可能性があります。解凍後は、牛乳をよく振って残った凝乳を分離させてください。

解凍後の牛乳は、質感や味にわずかな変化が生じるかもしれませんが、安全に飲用や調理に使用できます。長い目で見れば時間とお金の節約になります。

また、イギリスの食品配送会社Milk & Moreは、牛乳の包装が牛乳の鮮度保持期間に影響を与えると指摘しています。これは、牛乳が風味の変化や軽微な酸化を起こしやすいからです。研究によると、ガラス瓶は牛乳の風味を最もよく保護しますが、プラスチックや紙箱でも軽度の酸化ならより効果的に防ぐことが出来ると分かっています。

(翻訳編集 李慧琴)

陳俊村