イチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類は賞味期限が短く、購入後数日でカビが生えたり腐ったりしてしまうことが多くまた、これらの果物は高価で、腐ってしまうと食品ロスが増え、財布にも負担がかかります。では、ベリー類の賞味期限を延ばし、カビが生えることなく数日長く保存する方法はあるのでしょうか?
ベリーは栄養価が高く、ヨーグルトやオートミールと組み合わせれば素晴らしい朝食になりますが、欠点はカビが生えやすく、食べる前に捨てなければならないことです。これは、ベリーが多孔質で水分を吸収しやすいためです。
ベリー類の保存期間を延ばすには、保存方法が重要です。保存方法と保存場所は、保存期間に大きな影響を与えます。専門家の中には、特別な方法で保存すれば、10日間腐らずに保存できると言う人もいます。
英国の廃棄物処理会社ウィールドン・ブラザーズの広報担当者は、「ベリー類は特に湿気の多い環境では腐りやすく、カビの蔓延を遅らせるには、空気の循環と湿度をコントロールすることが鍵となります」と述べました。
3つの異なる保存方法をテストした後、専門家は、通気性のある保存容器を使用することがベリーを効果的に保存できることを発見しました。
この方法では、冷蔵庫内の通気孔のあるプラスチック製の保存容器にベリー類を入れて、余分な水分を放出させます。
広報担当者は、風通しを良くすることで湿気を防ぐことができると述べました。「これは新鮮なベリーを保存する最も効果的な方法の一つで、最大10日間は食べられる状態を保てます」
この容器は冷蔵庫のスペースも節約でき、湿気に敏感な他の農産物の保管にも適していることがわかりました。

専門家が検証した2つ目の方法は、密閉容器を使うというものでした。密閉容器にキッチンタオルを敷くと余分な水分を吸収し、ラズベリーやブルーベリーには効果的でしたが、イチゴは4日後には水っぽくなってしまいました。
密閉容器は適切に管理しないと湿気を閉じ込めてしまう可能性があると警告しており、ペーパータオルはある程度の水分を吸収するのに役立つものの、果物が腐るのを防ぐのに十分ではないとしています。特に皮が柔らかい果物の場合はそうです。
3つ目の方法は、スーパーマーケットの包装にペーパータオルを添えるというものでした。この方法はラズベリーには最も効果が低かったものの、ブルーベリーは最大6日間持ちました。
「ブルーベリーは皮が厚いので他のベリー類よりも長持ちしますが、一般的にスーパーマーケットの小さなフルーツバスケットは一度開封すると長期保存には適していません」と広報担当者は述べました。
ベリー類の保存期間を延ばしたい人には、通気性の良い容器を使用し、食べる直前までベリー類を洗わないことを専門家は推奨しています。洗うと水分が増え、腐敗を早める可能性があるためです。
「ベリーを長持ちさせたいなら、乾燥した状態に保ち、涼しい場所に保管し、通気性の良い容器を選んでください」と研究者らは言います。
ベリー類はスーパーフードであり、その鮮やかな色彩は抗酸化物質や病気と闘う栄養素が豊富であると報じました。ベリー類は、がんなどの慢性疾患の予防、脳の炎症の軽減、老化の遅延、認知症の予防に効果があることが示されています。
ヨーグルト、シリアル、スムージーに加えたり、そのままスナックとして食べたりできます。ベリーによっては一年中手に入りにくいものもあるので、冷凍ベリーを購入することもできますが、乾燥ベリーは糖分が多いため、食べるのはおすすめできません。
(翻訳編集 正道勇)
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