【歴史今日】

三蔵法師の舎利子 台湾に分骨

「西遊記」で有名な玄奘法師(三蔵法師)。日中戦争中、日本人が彼の遺骨を日本に持ち帰った事をご存知だろうか。現在、玄奘法師の遺骨は埼玉県にある慈恩時に奉安されている。

中国の明の時代に書かれた小説「西遊記」。玄奘法師(三蔵法師)が白馬に乗って孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、天竺(インド)へと取経を目指す物語である。

玄奘法師は帰国後、持ち帰った仏典の翻訳に残りの生涯をかける。持ち帰った経典は650部あまりで、その約3分の1しか訳せなかったというが、彼が翻訳した経典の数は、大般若経600巻をはじめ75部1335巻にのぼる。

玄奘法師の遺骨は、1942年の日中戦争中に南京で日本軍によって発見され、一部を日本が持ち帰った。

1955年、日本佛教会は日台友好のため玄奘法師の遺骨を台湾分骨した。現在は台湾有数の景勝地・日月潭の玄奘寺に奉安されている。

この日月潭玄奘寺は唐代の建築様式が採り入れられており、前方に日月潭を臨み、後方には青龍山を従える。風水的には「青龍戯珠」といわれ、玄奘舎利子を奉安するには最良の場所である。

(翻訳編集・山本アキ)

関連記事
英国食品基準局(FSA)は今月初め、食品添加物が子供の異常行動を引き起こす場合が多いことが明らかになったことから、子供たちからこれらの添加物を遠ざけるよう、親たちに警告した。
つい最近、南アフリカ北西部にある鉱山から、ヤシの実程の大きさのダイヤモンドが発掘された。しかし、鉱山経営者は、このダイヤモンドはプラスチックだったと発表した。 世界最大のダ
イングランド北東部のニューカッスル市に住むクリストファーさん(28歳)は、政府機関の生活福祉部門で電話相談を担当していた。毎日、電話で不満や叱責を聞き、問い詰められて強いストレ
「信言不美 美言不信」。この句の出典は老子の『道徳経』で、「信頼できる言葉は飾らず、飾っている言葉は信頼するに足りない」という意味である。 話をすること、それ自体には得手不得手
自動販売機の甘い清涼飲料、コンビニのアイスキャンディ、白砂糖をふんだんにつかった加工食品―。今日、私たちのまわりには、大量に糖質を含んだ食べものが、簡単に手に入る。砂糖中毒になると、止めるのが難しい。自然医学と臨床栄養学の医師ジョシュ・アレックス氏が、「砂糖断ち」のための5つのステップを伝えている。それは、良質なタンパク質、脂肪、繊維質、発酵食品、酸味のある食べものを多くとること。
いまや小学校では1年生から英語教育を導入している日本ですが、現在、流ちょうに外国語を話せる日本人というのは決して多くはないでしょう。言語や文化の異なる人々との交流が多い欧州では、3カ国語以上を話せる人は珍しくありません。このたび、32カ国の言葉を理解できるというギリシャ人の通訳官アイオニス・イコノモウ(Ioannis Ikonomou)さんが、その多言語取得能力のコツについて話しています。