自動販売機の甘い清涼飲料、コンビニのアイスキャンディ、白砂糖をふんだんにつかった加工食品―。私たちのまわりには、糖質を大量に含んだ食べものが溢れています。砂糖中毒になると、止めるのが難しいものです。自然医学と臨床栄養学の医師ジョシュ・アレックス氏が、「砂糖断ち」のための5つのステップを伝えています。それは、良質なタンパク質、脂肪、繊維質、発酵食品、酸味のある食べものを多くとることで克服できるとしています。
1.良質なタンパク質
良いタンパク質の摂取は、血糖値のバランスを保つことを助けます。お勧めは、穀物ではなく牧草で育った牛の肉、天然の鮭・サバ・マグロ、放し飼いの鶏の肉と卵、納豆、ケフィア、ヨーグルト、ナチュラルチーズなどです。
2.良質な脂肪
身体は糖も脂肪も燃焼します。甘さへの渇望を抑えるには、脂肪の摂取が重要です。お勧めはココナッツ・オイル。穀物ではなく草で育った動物の脂肪は栄養価が高く、必須脂肪酸、タンパク質、ミネラル、抗酸化物質などが含まれています。牛脂、羊脂、ラード、バターなどがいいでしょう。
3.繊維質を多めに
繊維質の多い食品をとることで、満腹感を長引かせることができます。また、腸内のカンジダ菌の増殖を抑制します。砂糖中毒の人の腸内にはカンジダ菌が異常増殖し、これにより小腸の粘膜に炎症が起こり、アトピーやアレルギーなど免疫系の病気を引き起こすといわれています。高繊維食材は、アボカド、梨、ベリー系、ココナッツ、オクラ、芽キャベツ、えんどう豆、レンズ豆、ひよこ豆、キヌアなどがあります。
4.酸味のあるもの、プロバイオティクスの多い発酵食品
生ヨーグルトやケフィアなどは、腸内のカンジダの増殖を防ぎ、甘さを求める気持ちを抑制します。プロバイオティクスの豊富な発酵食品はザワークラウト、(訳注:細かく切ったキャベツを発酵させたドイツ発の漬物)、キムチ、ぬか漬けなどがあります。水を飲むときに、ほんの少しリンゴ酢やレモン果汁を垂らすといいいでしょう。ほかにも、ナチュラルチーズ、味噌、テンペ、オリーブ漬け、ピクルスなどがお勧めです。
5. 甘さをとるなら「本物の甘み」 ステビアで代用も
ステビアはカロリーの低い、天然甘味料。どうしても甘さがほしい時は、ステビアを使ってもいいでしょう。また、どうしても甘いモノがほしければ、白砂糖や添加物を使用していない果実を食べましょう。
デーツ(なつめ)は、カリウム、銅、鉄、マンガン、マグネシウムとビタミンB6が含まれています。ココナッツ・シュガーは、低い糖質でミネラルを多く含むため、甘味料として注目されています。バナナ・ピューレは、繊維とカリウムが豊富。ビタミンB6、ビタミンCを摂ることができ、香りもよく、白砂糖より身体にいいでしょう。
添加物のない果実ジャムもお勧めです。新鮮な果物が多く手に入るなら、砂糖をいれない本物のジャムで甘みを摂りましょう。
(文・Dr. Josh Axe/翻訳編集・佐渡道代)
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