九州の南部地方から早堀のタケノコが出回って来ました。真に春を告げる使者とも言える野菜です。皆さんがタケノコと呼んでいるのは、孟宗竹の事で、他にも真竹(はちく)、根曲がり竹(姫竹)等、日本各地に色々と種類が有ります。
タケノコは桜前線と同じ様に、春2月、鹿児島県をスタートして、熊本県、福岡県、高知県、静岡県、京都府、千葉県と気温の上昇と共に北上して参ります。孟宗竹の北限は山形県庄内地方で5月下旬の収穫にてその年のタケノコは終了します。
木の大きさからハウス栽培はできませんので、旬のこの時季のみの味覚となります。タケノコは、穂先が地上に出てしまうと、伸びるのが急激に早くなり、硬くアクも強くなります。穂先の黄色い、地下に潜っていた物、丈の短いズングリしたものが柔らかくアクも少ないのです。
鮮度が命のタケノコです、買い求めたらスグに、下茹でしましょう。茹で上げたタケノコは真水に浸しておけば2~3日は美味しい状態を保つ事が出来ます。タケノコが手に入ったら、先ず茹でることです! 調理は後からです。
春爛漫のこの時季、旬のタケノコ料理で春を堪能して下さい。
(杉本青果店代表 杉本晃章)
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