「おいしい台湾がやってきた!」千葉県松戸市で有機天然食品の展示会開催

2022/10/31 更新: 2022/11/01

「おいしく食べて、いつも健康」でいられるように、食習慣の改善は台湾でも非常に関心の高いテーマです。そこでいま台湾で注目されているのは、台湾産100%で、化学肥料などを使わずに有機栽培された農産物と、それを主な原料とする自然食品の数々です。

こうした台湾の有機天然食品を日本の消費者に紹介するため、10月28日から30日まで、千葉県松戸市の「オーガニックスーパー・クランデール新松戸店」の屋外スペースで展示会が開催されました。

 

台湾の農園主「フレーバー茶は85度以下で淹れて」

さわやかな秋晴れの下、スーパーに隣接する会場には、台湾から出品した各メーカーの展示ブースが設けられ、試食や試飲ができるようになっています。

今回は販売ではなく、将来の日本市場を見据えた商品の紹介です。出品されている各種の品々は、有機栽培された農産物やそれを材料とした自然食品、有機栽培された茶葉など、どれも健康を意識したものばかり。来場した多くの人が足をとめ、展示されている台湾の自然食品や健康食品を珍しそうに見ていました。

一部のブースには、今回の催しのため来日した台湾の農園主やメーカーの人もいます。
普段の買い物でスーパーに来た日本人客のなかには、現場でサポートするスタッフの通訳を介して商品の説明を聞き、興味深く試食や試飲する人もいて、会場は賑やかな雰囲気に包まれていました。

プレゼンのため台湾から来た呂宏文さんは、台東市でその名の通り「自然主義農園」を経営しています。農園主である呂さんが実践するのは「大地の自然循環を尊重する農法」で、農薬や化学肥料を使用しないことを基本としています。

呂さんの農園で生産された杭菊花(こうきっか)や洛神(ローゼル)も、もちろん無農薬で有機栽培。それらをフレーバーにした4種のお茶セット「花時間経典」について、呂さんは「熱湯を使うのではなく、85度以下のお湯で淹れてください。香りと余韻が楽しめます」と日本人客に説明していました。

来日した茶製品メーカーの呂宏文さん(左)も会場でプレゼンをしてくれました。(大紀元)

 

台湾産スーパーフードは「赤いキヌア

ペルーやボリビアなど南米原産のキヌアは、日本では雑穀の部類に入れられていますが、栄養面で非常に優れていることから、近年ではスーパーフードとして世界的に注目されています。

このキヌアと同類のものが、台湾でも作られています。
今回、この展示会に出品されたのは「紅藜(ホンリー)」という赤いキヌアで、もちろん有機栽培されたもの。展示ブースでは、白いご飯にかけた「紅藜」の試食も行われました。「意外と食べやすく、体にも良さそうですね」と、なかなか好評だったようです。

台湾産の赤いキヌア「紅藜」や、苦瓜(ゴーヤー)をつかった健康飲料を紹介するブース。(大紀元)

 

「一度食べたら病みつき」台湾の味付タケノコ

会場の試食でとくに喜ばれたのは、台湾の味付タケノコ「香脆筍」です。やわらかく、適度に歯ごたえもあって、ご飯のおかずの一品にもなると大好評。もちろん防腐剤などは無添加で、自然の味が生かされています。

試食した人は「見た目はピリ辛なのかと思いましたが、そんなに辛くもなく、日本人の口にとても合うと思います」とのこと。一方で「お店で販売してくれたらぜひ買いたいですが、1袋600gはちょっと多いかも。少量に小分けしてくれたら嬉しいですね」という貴重な意見もいただきました。

「小分けしたほうが、日本人は買いやすいですよ」など、来場者から貴重な意見もいただきました。(大紀元)

 

カジキマグロの麺は「おいしい!」と子供にも好評

台湾の丸文食品からは、カジキマグロの魚肉をつかった田麩(ふりかけ)の「銀養旗魚鬆」や、同じくカジキマグロのエキスを麺に練り込んだ「魚宝麺」などが出品されました。

展示ブースでは、乾麺である「魚宝麺」を3分ほどボイルして、その上に魚鬆や魚醤をかけたものが試食に供されていました。「魚宝麺」は、ゆでた麺のなかに魚や海の香りがほんのり感じられて、いっそう食欲をそそります。

成長期の子供から高齢者まで幅広い年代の健康食として、これから日本でも人気を博しそうです。

「これ、おいしい!」と、カジキマグロが練り込まれた麺を食べる男の子。(大紀元)

 

鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。