イギリスのバーミンガム大学の研究チームはこのほど、130億年前からあるとみられるさそり座の「M4」球状星団の8つの恒星の音響振動を測定した。星々の「音」を再現した中で、低い「音」は人間のいびきに似ており、高いものは汽笛の音に近い響きとなっている。米科学ニュースサイト「ギズモード」(Gizmodo)が6月7日伝えた。
研究チームは米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡による「K2ミッション」のデータを使用し研究を行った。この星団は地球から7200光年離れており、研究チームのビル・チャップリン教授は「この銀河系が形成された時代から生き残った化石のようなものだ」と最も古い星々だと述べた。
また研究者は星震学で星の振動を観測した。星震学では、変光星の内部の振動で星の明るさが微妙に変化する過程を観察し研究するもので、星の内部構造や星の年齢、質量をより正確に知ることができる。
研究者はこの研究を通じて、われわれ銀河系と同様な渦巻銀河の形成や発達という宇宙の神秘を解き明かしていきたいとの考えを示した。
同研究論文は英国王立天文学会の月報誌で発表された。
こちらバーミンガム大学のサイトで、画面の黄色いリンクとなっているところをクリックすれば、神秘な宇宙からの「音」を聞くことができる。
http://bison.ph.bham.ac.uk/~miglioa/M4PR/M4_beta0.html
(翻訳編集・張哲)
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