電車で隣に座った人や同僚の口臭にウッと来ることはありませんか? 私たちは自分に口臭があっても気づきません。とりあえずエチケットとして、多くの人は、公共の場では普段からデンタルリンスや口臭清涼剤、ガムを噛むなどで過ごしています。しかし、本当に口臭が生じた時、これらの方法では完全に口臭を緩和させることはできません。最も重要なのは口腔内をきれいにすることです。
私たちの口腔内にはなんと700種類以上のバイ菌が存在しており、1日歯磨きをサボると、口腔内のバイ菌は72.4%も増加してしまいます。これらのバイ菌のほとんどが揮発性硫化物を生成する嫌気性バクテリアであり、口の中から悪臭を放ち、歯周病と虫歯になるリスクを倍増させるものです。
何故口臭が発生するのでしょうか? 原因は様々です。
*歯や歯茎等組織が原因
例えば、虫歯や歯周病、歯茎の炎症等。
*食べ物が原因
発酵しやすい食べ物、例えば、ニンニク、玉ねぎ、生姜、ネギ、トウガラシ等。また、消化しにくい油脂分や油をたくさん使う食べ物も口臭を引き起こしやすくなります。
*体の病気や内臓機能が原因
糖尿病、腎機能が低下している、肝機能障害になっている、呼吸器系における感染症等。
*その他
タバコの吸い過ぎ、歯間に残留した食べ物が腐敗した等、また、夜更かしやストレスも一因になります。
では、自分に口臭があるかどうかを調べる簡単なチェック方法を教えましょう。
<口腔由来の口臭のチェック方法>
- 深く息を吸って、3秒止めます
- 両手で口と鼻を覆い、口から大きく息を吐きます
- 吐いた息を鼻で吸い込み、臭いがすれば、口腔内で発生した口臭です
<体の病気、内臓機能由来の口臭のチェック方法>
- 深く息を吸って、3秒止めます
- 両手で口と鼻を覆い、鼻から一気に息を出します
- 息を鼻で吸い込み、臭いがすれば、体の病気や内臓からきた口臭です
口臭を無くすために最も基本的なことは、しっかりと歯磨きをすることです。毎食事後に必ず歯磨きする習慣を作ることをお勧めします。それが難しいのであれば、少なくとも朝と晩の歯磨きを怠らないことです。また、舌に付着する舌苔(ぜったい)はバイ菌や食べカスからなるもので、ブラッシングして取り除きましょう。
口臭は人に不快感を与えてしまいます。日頃から注意してケアしておきたいものです。健康で爽やかな口内をたもちましょう。
(翻訳編集・豊山)
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