シャワーとお風呂、あなたはどっち派? 冬になると「お風呂派」が増えるかもしれませんが、一年中「朝シャワーですっきり」という方もいるでしょう。米メディア『ハフィントンポスト』が数人の専門家に尋ね、どちらが優れているのかを検討しました。
皮膚に良いのはどっち?
勝者 シャワー
米国皮膚病学会のスポークスマン、ローレン・プロック氏(Lauren Ploch)は、「両方とも皮膚を清潔に保ちますが、長時間入浴すると皮膚が乾燥します」と話しています。
また、プロック氏は、「温泉に浸かると、毛根にブドウ球菌が感染して皮膚にブツブツができる毛嚢炎(もうのうえん)を誘発する可能性があります」と指摘。湯からあがる時は、石鹸と水で体をきれいに洗い、特に湿疹のある人は皮膚を保護するために、風呂もシャワーも「10分間を超えないように」とアドバイスしています。
きれいに洗えるのはどっち?
勝者 引き分け
風呂かシャワーかの方法ではなく、入浴時間が問題だと医者は指摘しています。
「長時間、体を洗う必要はありません。あまり長く身体を洗って皮膚をこすりすぎると、皮膚を乾燥させてしまいます」と、マウント医科大学皮膚科の副主任、エマ・ガットマン(Emma Guttman)教授は話します。ガットマン氏は、「お風呂の後、皮膚についた石鹸をシャワーでよく流して」とアドバイスしています。
環境にやさしいのはどっち?
勝者 シャワー(理論的には)
米国のオンライン雑誌、グリスト(Grist)は今年、「環境保護の観点から見ると、長時間のシャワーでなければ、お風呂よりシャワーの方が優れています」と報道しています。節水シャワーヘッドを使えば、更にいいでしょう。
気持ちいいのはどっち?
勝者 引き分け
シャワーもお風呂も、リラックス効果があることは確かです。2013年、米国の科学ジャーナル『エモーション』(Emotion)に掲載された論文によると、「ゆっくりと浸かるお風呂、長時間の熱いシャワー、どちらも孤独感を減らす作用がある」そうです。落ち込んだ時は、シャワーかお風呂で悩む必要はなし。両方とも、心と身体を温めてくれるでしょう。
『ハフィントンポスト』では、シャワーのほうがわずかに優れているという結論でした。
(翻訳編集・真子)
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