南極大陸の下に広がる海の中はどんな様子でしょうか?水温が常に零度以下の、わずかな生物しかいないグレーな世界だと想像されていましたが、オーストラリア南極観測局(Australian Antarctic Division)が公開した映像がそれを覆しました。
昨年12月、観測局のチームは南極東部ケーシー(Casey)研究所付近のオブライエン(O’Brien)湾の中を探索するために水中ロボットカメラを投入しました。映像に映ったのは、ヤシの実の形をした海綿、ピンク色の海草やナマコ、ウニ、蜘蛛のようなヒトデなどが生息するカラフルな世界でした。
観測局の生物学者グレン・ジョンストン(Glenn Johnstone)博士によると、この区域の水温は常にマイナス1.5度で、厚さ1.5メートルの氷で覆われる期間は年間10カ月に達します。
観測局は、大気中の二酸化炭素の濃度が増えた時に、海洋酸性化による海底の生態系への影響を研究しています。
(翻訳編集・潤)
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