臧山コラム
北朝鮮の核ゲーム、中国の戦略的損失 米国が得たチャンス
朝鮮半島にきな臭さが立ち込めている。初の首脳会談を果たしたばかりの習近平・中国国家主席とトランプ米大統領。会談の主要テーマは、米中間の貿易不平等問題と北朝鮮の核問題に絞られていた。核実験と大陸間弾道ミサイルの発射実験をやめようとしない北朝鮮に対し、習主席が帰国した後、トランプ大統領は米原子力空母・カール・ヴィンソンを日本海に向けて出発させ、中国側も数万の軍隊を北朝鮮国境に発遣する準備した。
だが実のところ、今回の「北朝鮮危機」は2011年の時の深刻さには及ばない。当時は米空母3隻が朝鮮半島に向かい、情勢はさらに緊迫していた。それ以降、北朝鮮は十数回にわたり「全面攻撃」「徹底的に消滅させる」などと声高に叫んできており、今年の威嚇が最も激しいというわけでもない。米中首脳会談で「大きな成果」が得られたことから考えると、今回の北朝鮮危機は、実際には「危険性のない危機」のはずだ。
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