ワイングラスなどの足付きのグラスに水を入れて、濡れた指先でグラスの縁に触れ、摩擦によって音を出す。これは、グラスハープ(glass harp)と呼ばれるれっきとした楽器です。名前のごとく、ハープのように優雅で、流れるような美しい音色を奏でます。
この特殊な楽器の起源は14世紀のペルシャと言われていますが、現代のグラスハープの元祖とされるのは、アイルランドの音楽家リチャード・ポックリッチ(Richard Pockrich)さん。ポックリッチさんがこの楽器を創り出した1741年の当時、彼は指先ではなく木のスティックを使っていました。グラスの共鳴による魅惑的な音色を、プロフェッショナルの演奏でお楽しみください。
大道芸人による演奏。特殊効果もなく、指だけを使う(rumble)
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」(YouTube)
ひとりオーケストラで名曲「ボレロ」を演奏(YouTube)
(翻訳編集・豊山)
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