今年、国宝・彦根城は築城410年を迎えた。これを記念して、6月4日に滋賀県金亀公園一帯で野外イベント「彦根眺城フェス」が開催される。プログラムには空自衛隊のブルーインパルス展示飛行も盛り込まれる。
彦根城天守は、全国でたった5件しかない国宝天守のうちのひとつ。彦根城の魅力は、華美な装飾と、戦乱の時代につくられた内部の実戦的な部分との微妙なバランスであり、城好きならずとも、惚れ惚れする名城である。
「彦根眺城フェス」は、国宝・彦根城築城410年祭推進委員会が主催する、今年12月まで開催予定の彦根城築城410年を祝うイベントの一環。当日はブルーインパルス展示飛行中の解説やパイロットによるトークショーなどが行われるステージプログラムのほか、「彦根名物となる丼」をテーマに趣向を凝らしたオリジナル丼で人気を競う「井伊椀グランプリ」も開催される。
フェスに合わせて、彦根城観覧券は、彦根城とブルーインパルスが「共演」する当日限定の特別デザインとなる。また、混雑回避のため鉄道利用を促す目的で、当日朝、彦根駅前で特製うちわを配布する。
「国宝・彦根城築城410年祭」とは
2017年、国宝・彦根城の天守が完成して410年を迎え、NHKでは大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放送されている。それを機に記念祭を開催し、彦根城をはじめとする彦根の町の歴史、伝統、文化等、彦根の魅力を国内外に発信している。会期は3月18日から12月10日までの268日間。
主な内容は、重要文化財の天秤櫓や西の丸三重櫓で、江戸期の彦根城や城下町をコンピューターグラフィックスで再現する動画の上映会、戦国・江戸期をテーマとしたアート展、開国記念館や彦根城博物館での大河ドラマ展――などを開くほか、市南部でも花火と食に関するイベントなどを企画している。
(編集・岳進)
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