洪微希コラム
中国共産党の「強さ」 暴力という毒に侵されてゆく
数字とは面白いもので、その奥に潜む真実の意味から、しばしばさまざまな想像が掻き立てられる。
様々な数字は残酷な一面もあわせ持っている。まるで麻酔薬のように人々の感覚を麻痺させる力があるのだろう。バイオレンスな映画を見続けると、血なまぐさいシーンを見ても何も感じなくなるのと同じように。そうして、見る人はその自覚もないまま、暴力という毒に侵されてゆく。
例えば、中国共産党の歴史の中で繰り返される殺りくは、今に至っても止む兆しはない。10年間の文化大革命で非業の死を遂げた中国人は773万人と言われている。だがこのような殺人行為を見慣れた人々はこういう。「あれはもう過ぎたことだ。どこの国でもいつの時代でも人は死ぬ。過去のことだ」と。
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