太陽活動や宇宙環境変動を観測する国立研究開発法人情報通信研究機構は8日、太陽表面で発生した6日の最大級の「フレア」で放出された大量の粒子が、8日午前7時ごろ地球の上空に到達し、この影響で磁場の乱れを観測したと発表した。
同機構は、到達した粒子により、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星、放送衛星などの人工衛星の障害や、GPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害や急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあり、注意を呼びかけている。この影響は1週間ほど続く可能性があるという。人体への影響はないとしている。
また、米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間7日午前10時半(日本時間7日午後11時半)ごろ、再び最大級の爆発現象を観測したと発表した。これにより、地場の乱れなど地球への影響をもたらす時間帯はさらに長くなると予想されている。
(編集・李沐恩)
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