東西文化のオーケストラ

神韻交響楽団2017世界ツアー初来韓公演 次は台湾10都市を巡回

「5千年文明が育んだ音楽」をテーマに、東洋と西洋の伝統楽器のコンビネーションが織りなす豊かな音色を届けてきた神韻交響楽団。2017年世界ツアーは、初めてとなる韓国公演を皮切りにスタートした。大邱(テグ)と高陽(コヤン)で行われた公演を鑑賞したアーティストたちは、その高い芸術性を評した。

慶北大学韓国伝統音楽科のジュ・ヨンイ教授は、楽団が伴奏を務める舞台芸術・神韻芸術団を以前、鑑賞している。「中国の音楽は心を震わせ、かつ壮大なものです。東西文化の融合するポイントに、中国の音楽の核心があります」と、その卓越したパフォーマンスについて感想を述べた。

公演を取材した大紀元韓国イム・ウンヘ記者によると、神韻交響楽団は今回、総芸術監督D.F氏の創作曲はじめクラシックの名曲など10曲を演奏。二胡や琵琶などの弦楽器は「天女の美妙な足どり」を表現し、トランペットなどの金管楽器は「王朝軍の威厳と覇気」を示した。「観客は、天上と人間世界を行き来するような、神秘的な経験できる」とウンヒ記者は報じた。

神韻音楽は、公式ページで一部を鑑賞できる。下記動画は、3000年に一度咲くといわれる「優曇華の花」をモチーフにした楽曲。

楽曲のテーマは、中国王朝の荘厳さのほか、高山に囲まれたチベット高原に生きるチベット族の力強さ、馬を扱うモンゴル族の遊牧民の逞しさを描いたものもある。低く伸びのあるトロンボーンの響きが、雪原をかける馬の群れを思わせる。韓国伝統画を描くキム・ヨンジャ画伯は「壮大でまさにパーフェクトな音楽。目を閉じると、走り抜ける騎馬民族の映像が浮かぶようだった」と述べた。

韓国伝統画を描くキム・ヨンジャ画伯
(ジョン・キョンリム/大紀元)

キム・シンファン韓国オペラ振興会会長は「音楽とは神からの贈り物。神韻音楽は、私たちの生きる地球、宇宙が歩む道を示した」と語った。

韓国公演は18日に幕を下ろし、20日からは台湾10都市公演がスタートする。これを終えたのち、北米でツアーを展開する。

日本で神韻オーケストラを楽しむ機会は、来春となる。交響楽団が伴奏を務める、舞踊と音楽の舞台芸術「神韻芸術団」世界ツアー日本公演は、2018年4月17日~5月2日。東京、宇都宮、川口、名古屋、西宮、京都で開かれる。

チケットはすでに先週、販売開始している。専用オンラインサイトで詳しい日程と公演時間を確認でき、座席を選んでチケット購入ができる。ぴあなど各種チケットサービスでも神韻のチケットを取り扱っている。

(編集・甲斐天海)