ニュースへの信頼度、従来の媒体がネットメディア上回る=調査

[ロンドン 31日 ロイター] – 調査会社カンターが米国、ブラジル、英国、フランスで8000人に対して行った調査で、ネットのみを通じて配信されているメディアに比べ、新聞・雑誌・テレビなど伝統的なメディアに対する一般の信頼度がより高いことが分かった。

米国では、昨年のトランプ大統領当選を狙った偽情報がオンラインで拡散したと主流メディアが報じたのに対し、大統領は従来メディア事態がフェイクニュースをねつ造したと非難している。

調査では、フェイクニュースを知った結果ソーシャルメディアにおける政治・選挙関連ニュースへの信頼が弱まったと答えた回答者が全体の58%に達した。主流メディアについて、この割合は24%だった。

カンターは「主流メディアにフェイクニュースのレッテルを張る試みはおおむね失敗に終わっている」と指摘した。

メディア別に見ると、掘り下げの深さや論説、分析に関して、雑誌やテレビのニュースチャンネル、ラジオ、新聞を上位に挙げた回答者の割合が、ソーシャルメディアのニュースを挙げた回答者よりはるかに高かった。

調査は「ニュース視聴者のレベルが低いなどということは決してなく、まじめな内容を求めている。そのようなコンテンツを提供すれば、ニュース提供側と視聴者のオンライン・オフラインの関係の本質が深められるだろう」としている。

ただ、フェイクニュースの定義についてはコンセンサスや明快な解釈がなく、回答者の58%がフェイクニュースとは主流メディアが意図的にねつ造した記事と答える一方、42%が報道機関になりすました人物が配信する記事と回答した。

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