メイ英首相が内閣改造、与党幹部も刷新 態勢立て直し

[ロンドン 8日 ロイター] – メイ英首相は8日、内閣改造を実施するとともに与党・保守党幹部の刷新に踏み切った。昨年6月の総選挙以降に後退しつつある党勢を再び拡大し、欧州連合(EU)離脱をはじめとする重要政策課題を乗り切る新たな態勢を構築する狙いだ。

メイ氏はEUとの交渉で、将来の関係と移行期間を協議する第2段階に進むことに成功した。しかしブレグジット(EU離脱)対応やヘルスケア、住宅など国内問題を巡るメイ氏の姿勢には批判が続き、足元では最大野党の労働党がじりじりと支持率を上げている。

こうした中で今回の人事の目玉は、人気があるブランドン・ルイス移民担当相を保守党幹事長に、ジェームズ・クレバリー下院議員を同副幹事長に起用したことだ。ルイス氏の幹事長就任は、前任のパトリック・マクローリン氏が党の支持拡大に失敗し、6月の選挙も準備を整えられなかったと批判した多くの保守党員に歓迎されている。ある保守党員は、ルイス氏が党内の雑音を封じ、積極的なメディアへの露出でメイ氏への批判を一掃してくれるとの期待を示した。

内閣の陣容では、デービスEU離脱担当相、ジョンソン外相、ハモンド財務相、ラッド内相、クラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相といった主要閣僚が軒並み留任。一方で新たにデービッド・リディントン氏が内閣府担当相に就任した。前任のダミアン・グリーン氏は、自身のコンピューターからポルノ画像が発見された問題で不適切な発言をしたため、昨年辞任に追い込まれた。

ブロークンシャー北アイルランド相は健康上の理由から辞任し、メイ氏を強く支持してきたブラッドリー文化・メディア・スポーツ相が後任となる。

関連記事
新型の垂直軸型風力タービン(VAWT)は、省スペース設計で野生生物にも優しい特性を持つ。従来型タービンが設置困難な地域で代替手段となる可能性がある。
2024年11月にトランプ氏が次期大統領に当選した後、韓国企業が相次いで米国への投資を発表。一方、中国事業の撤退や事業縮小が加速している。
2012年に習近平が就任して以来、中国からの庇護申請者は累計で100万人を超えた。2022年一年の庇護申請者数だけで前任の胡錦濤の10年間の任期中の総数に匹敵する。まさに地獄
ラーム・エマニュエル在日米国大使も間もなく離任する。彼は、米国、日本、韓国などインド太平洋地域の同盟国との協力の重要性を強調し、中共をロシア、北朝鮮、イランの「独裁者の枢軸」の一部として厳しく批判した。
自国経済も低迷、西側諸国のデカップリングも進む中、英国の財務大臣が中国を訪問し、中共政府とより緊密な貿易関係の構築を目指すと述べた。この財務大臣の言動に疑問の声があがっている