対北朝鮮制裁は継続、韓国大統領が表明 「楽観は尚早」
[ソウル/ワシントン 7日 ロイター] – 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、南北首脳会談を開催するために対北朝鮮制裁を緩和する計画はないとの姿勢を示した。
韓国の特使団は5日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と面会。特使団を率いた鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長は6日、帰国後の会見で、北朝鮮の体制が保証されることを条件に、金委員長が非核化に前向きな姿勢を示したと明らかにした。
北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向を表明し、対話が続く間は核実験を停止する姿勢を示したことについて、トランプ米大統領は「真剣」なようだとの見方を示し、制裁強化で打撃を受けているからだと語った。
韓国の文大統領は、政党指導者らとの会合の場で「ニュースやツイッターを見る限り、トランプ米大統領は(韓国特使団の)北朝鮮訪問の成果を前向きにとらえている」と指摘。「しかし、これは始まりにすぎない。まだ楽観的になれる段階ではない」との認識を示した。
その上で文大統領は、北朝鮮への制裁を緩和する計画はないと強調した。「南北の対話が続いているからといって、国際的な制裁が緩和されるわけではない。制裁を勝手に緩和することはできない」と語った。
文大統領は、目標は北朝鮮の非核化だとあらためて主張し、「核拡散防止や(核開発の)一時停止を最終目標とすることはできない」とした。
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