公演規模は世界一と称される「神韻芸術団」2018年世界ツアーの日本公演が17日、東京でスタートした。「中国伝統の復興」を掲げ、米ニューヨークを拠点とする伝統舞踊と音楽の芸術団のパフォーマンスは、米国著名劇場で連日満席となる人気公演だ。東京公演でも1カ月前にチケットが完売。日本社交界の話題を集めている。鑑賞者たちの声を届けたい。
「始まったとたん、(身体の)細胞が喜ぶといったような感覚、感動がびりびりと来た」と書道家・鈴木亜凛さんは語った。「神様の世界が表されている、まさに神韻だと感じた」と付け加えた。
一世紀以上の伝統ある日本の社交組織「日本クラブ」副会長の中田一男氏も鑑賞に訪れ「神韻出演者の身のこなし、まったく人間業とは思えないものがある。感心した」と語った。
神韻芸術団は、中国伝統舞踊を基礎とした豊かな表現力で、西遊記、水滸伝、ムーランなど数々の中華神話や各種民族の伝記を再現してきた。公式サイトによると毎年、演目内容は一新する。
舞台女優・大塚加奈子さんは「中国文化をよく表している舞台。どの表現者からも強いエネルギーを感じた」「音楽はとても心地よく、女性ダンサーの動きは上品で柔らか。鑑賞中はまるで天国にいるかのような気分になった」と述べた。
神韻チケット取り扱いセンター関係者によると、北海道や沖縄など、遠方から鑑賞に訪れる人もおり、毎年リピーターも多いという。
神韻には、二胡、琵琶、打琴、銅鑼など東洋楽器を織り交ぜた専属オーケストラが同行する。ウィーンやパリなど高い音楽芸術レベルを要求する欧州公演の鑑賞者からも、神韻音楽は評価されている。
国際ロータリー涉澤健司氏は「背景のバックスクリーンとダンサーの動きが調和している、鍛錬された舞踊に感銘を受けた」「伝統中国にあるものを今の時代に明らかにすべき時が来ているのではないか」と語った。
東京広告博物館(アドミュージアム東京)副館長・中村優子氏は「若いダンサーたちだが、非常に努力と鍛錬を積み重ねているのがわかる。男性テノール歌手(独唱)の歌唱力にも驚愕した。神韻の全体の芸術レベルはとても高く、世界中の人々が見るべき舞台」と述べた。
神韻芸術団の年次世界ツアーは、ダンサー、音楽家、技術者ら100人以上の1団が5グループに分かれて世界160都市以上をめぐる。日本公演の日程は2018年4月17日~5月2日。東京、宇都宮、川口、名古屋、西宮、京都の6都市15回公演が予定されている。
チケットは専用オンラインサイトで詳しい日程と公演時間を確認でき、座席を選んでチケット購入ができる。ぴあなど各種チケットサービスでも神韻のチケットを取り扱っている。
東京 4月17日~19日 文京シビックホール
宇都宮 4月21日 宇都宮市文化会館 大ホール
川口 4月23日~24日 川口総合文化センター リリア メインホール
名古屋 4月25日~26日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
西宮 4月27日~28日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
京都 5月1日~2日 ロームシアター京都 メインホール
(編集・甲斐天海)
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