米、台湾海峡への軍艦派遣を検討 中国の反発必至
[ワシントン 4日 ロイター] – 米高官がロイターに明らかにしたところによると、米国は台湾海峡への軍艦派遣を検討している。貿易摩擦や北朝鮮の核問題で米中関係が緊迫するなか、中国が激しく反発するのは必至とみられる。
台湾は中国の一部であるという「一つの中国」原則を掲げる中国は、トランプ米政権の台湾接近を警戒し、台湾周辺の軍事演習などでけん制している。
米高官によると、米国は今年に入り航空母艦の派遣を検討したが、実施しなかった。恐らく中国への配慮という。前回米航空母艦が台湾海峡を通過したのは2007年。
頻繁ではないが、定期的に海軍の別の軍艦を台湾海峡に派遣することも選択肢のひとつとなっている。前回実施されたのは2017年7月で、航空母艦の派遣ほどは中国を刺激しない行為とみられている。
米国防総省は今後の軍事行動に関するコメントを拒否している。
トランプ大統領はこれまでの慣例を破り、2016年に正式な外交関係のない台湾の蔡英文総統と電話会談を行った。ただ、ここ数カ月は、北朝鮮の核問題で中国の支持を取り付けるため、以前よりも台湾との距離を置いている。
*見出しと本文の「戦艦」を「軍艦」に修正し再送します。
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