マレーシア政府、中国主導「海上都市計画」見直す委員会設置へ

[クアラルンプール 28日 ロイター] – マレーシア政府は28日、中国資本の支援でシンガポールとの国境部分で進めている巨大都市開発プロジェクト「フォレストシティー」について、見直しのための委員会を立ち上げると発表した。

カマルディン都市福祉・住宅・地方政府相は記者会見で「これまでの合意内容を調査、点検する委員会を作る」と表明。関係する全ての省庁や開発業者を巻き込み、最良の進め方を検討すると述べた。

マハティール首相は27日、フォレストシティーに居住する外国人にビザを与えない方針を表明。プロジェクトに関わる中国不動産開発大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)<2007.HK>の株価は急落していた。

フォレストシティーは総工費1000億ドルの巨大プロジェクトで、最終的な居住者数を70万人と見込んでいる。

5月に就任したマハティール氏は、選挙戦で中国資本への過度な依存に対する国民の不満に訴え、こうしたプロジェクトを槍玉にあげた。就任以降は鉄道建設など中国が支援するプロジェクト200億ドル強にブレーキを掛けている。

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