中国古代の官吏物語
一銭太守
劉寵(りゅうちょう)は後漢の時の東莱郡牟平(とうらいぐんむへい・現在の山東省)出身の人。漢の桓帝(かんてい)の時、彼は会稽郡(かいけんぐん)の太守を担当し、在任中、煩雑な政令や刑罰の法を簡略化し、厳格に法律に基づいて物事を進めました。そのため、社会の秩序は整然となり、庶民も豊かな暮らしを楽しむことができました。
その後、劉寵が京都に転任した時、数人の年配者が100銭を持って彼を見送りに来ました。年配者は真心を込めて、「私たちは田舎で暮らしていますが、初めて郡に来ました。以前の郡守は庶民から財産を取り上げることばかりして、庶民は安心して暮らすことができませんでした。あなたが就任して以来、社会は安定し、冤罪(えんざい)もなくなりました。私たちはこの歳であなたのような賢明な郡の長に出会えて、本当に幸運です! あなたが昇格されたと聞いて、見送りに来ました」と言いました。劉寵は餞別(せんべつ)をかたく断りましたが、年配者たちはどうしても贈りたいと言うので、結局、劉寵は一人から一銭を受け取りました。その後、人々は彼のことを「一銭太守」と呼ぶようになりました。
関連記事
寝返りを打っただけで、突然ぐるぐるめまいがすることがあります。原因は、耳の中の小さな「石」かもしれません。
肉や卵だけを食べるカーニボア食は、危険な流行か、治療の道具か。腸、栄養、心臓への影響を科学的に考えます
1200年の歴史を誇る京都の「西陣織」をはじめ、存亡の危機に瀕する日本の伝統工芸の過酷な現実と課題を浮き彫りにした一編。市場原理と文化継承の葛藤を描きつつ、手仕事の価値を後世へ残すための責任と希望を問いかける
今日、歯が痛くても抗生物質があり、暑くてもエアコンがある。当たり前すぎて気づかない現代の恩恵を、先祖の目線から見つめ直してみると、日常への感謝が自然と湧いてきます
甘味、酸味、辛味、苦味、塩味は、体を助ける一方で、偏ると負担にもなります。中医学の五味から食事を見直します