トランプ氏、APEC首脳会議など欠席 ペンス副大統領派遣へ

[ワシントン 31日 ロイター] – 米ホワイトハウスは8月31日、トランプ大統領が11月にシンガポールで開かれる東アジアサミットと、パプアニューギニアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を欠席し、代わりにペンス副大統領を派遣すると発表した。

中国の国際的な存在感が増す中、トランプ政権のアジア政策への関与姿勢に疑問の声が高まりそうだ。

サンダース米大統領報道官によると、トランプ大統領はペンス副大統領に対し、主権や法規制、自由かつ公平で互恵的な通商原則に基づく、米国の自由で開かれた米国のインド太平洋政策について強調するよう依頼した。

トランプ大統領は11月11日に、パリで開かれる第1次世界大戦終結100年の記念行事に出席する。サンダース報道官は「訪欧中にアイルランドも訪れる予定だ」と述べた。その後は11月下旬にブエノスアイレスで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に出席し、コロンビアにも立ち寄って安全保障問題などで議論を交わす予定。

米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のボニー・グレイザー氏は「トランプ大統領は米国外に出かけて多国間交渉をするのがとても嫌いだ。特にパプアニューギニア(で開かれるAPEC首脳会議)に参加させるのはほぼ不可能で、トランプ大統領は数週間後にG20で中国の習近平国家主席と顔を合わせることになる」と述べ、サミットの結果によってはさらにインド太平洋政策への関与姿勢に疑問が強まりそうだと指摘した。

またブルッキングズ研究所のジョナサン・ポラック氏は「東南アジア諸国が、米国と中国の対立に挟まれて不安定な状態に陥っているのは間違いない」と指摘した。

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