安倍首相、3年でデフレ脱却「道筋付ける」 内閣改造は10月初旬

[東京 20日 ロイター] – 安倍晋三首相は20日、自民党総裁選での連続3選当選後の記者会見で、政府・日銀が政権発足時から掲げている2%の物価目標に関連し、今後3年間の任期中にデフレ脱却の道筋をしっかり付けていくとの見解を示した。

また、日銀の金融政策を含むマクロ政策の目標は雇用の最大化であり、その目標には「矢が当たっている」とし、アベノミクスは全体として成功しているとの見方を示した。

安倍首相は、今後の優先課題として、防災のための国土強じん化を挙げ「強じんなふるさと作りは待ったなし、ただちに着手する」と述べたうえで、秋の臨時国会で補正予算を提出する意向を示した。

憲法改正についても、友党である公明党と調整しつつ、早期の実現を目指す方針を繰り返した。

総裁選を受けた党役員人事や閣僚人事は、国連総会出席のための訪米から帰国した後に行うとした。10月初旬とみられる。

人事については「しっかりした土台の上に、できるだけ幅広い人材を登用したい」とコメント。

総裁選で戦った石破茂元幹事長の陣営に属する議員を登用する可能性については「適材適所で処遇する」と述べるにとどめた。

(竹本能文 編集:田巻一彦)

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