ブラジル次期大統領にトランプ氏が祝意、米国との関係強化へ

[リオデジャネイロ 29日 ロイター] – ブラジル大統領選で勝利した右派のボルソナロ氏は28日、トランプ米大統領から祝意の電話を受けた。同氏の最初の外遊先はチリが予定されており、次に米国を訪れる計画という。

トランプ氏は、ボルソナロ氏へ祝意を伝えた電話会談は素晴らしかったとし、貿易や安全保障などの分野で連携していくことで合意したとツイッターに投稿した。

フェイスブックのライブビデオでボルソナロ氏は「あなた方は、政府が憲法や自由、神を守るということの証人だ」と語った。

新政権の首席補佐官候補のオニクス・ロレンツォーニ氏はロイターに対して、最初の外遊先はチリになると述べ、その後米国訪問を考えていると明らかにした。

ボルソナロ氏は29日にはポンペオ米国務長官とも電話会談を行い、外交政策上の優先課題での連携について協議した。ベネズエラや国際犯罪、経済連携強化などが話題になったという。

新政権への期待からブラジルの主要株価指数は29日に一時3%上昇し、過去最高値を記録した。ただ、その後押し戻され、2.2%安で終了した。

新政権の経済担当閣僚に指名されているパウロ・ゲジス氏が財政改革を推し進めると投資家は期待している。

ゲジス氏はシカゴ大学で学んだ経済学者。28日には、国有企業の民営化や財政赤字の縮小、税制の簡素化、所得税引き下げによる雇用創出に言及し、新規定でインフラ部門の投資を底上げすると説明した。

首席補佐官候補のオニクス・ロレンツォーニ氏は29日、ボルソナロ政権下で中銀は独立性を保つと言明。為替相場の目標は設定しないが、相場の予測可能性を高める意向を示していると語った。

関連記事
2020年以降、香港の自治が中国共産党によってさらに侵食されつつあるため、ワシントンは香港に対する政策を見直すよう求められている。米国のシンクタンクである「戦略国際問題研究所(CSIS)」は5月7日、「2020年以降の香港の自治権の侵食」というタイトルの報告書を公開した。同報告書は北京による香港支配の拡大を明確に描き、米国政府に対香港政策の見直しを促す40ページに及ぶ調査結果を発表した。
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。
5月14日、英国バーミンガムで行われた安全保障会議で、英国と米国は、中共によるサイバー攻撃とスパイ活動が世界の安全に重大な影響を及ぼしていると指摘した。
ノースカロライナ州マチュース。 ドナルド・トランプが大統領選で共和党の推定候補者となって以来、全米世論調査での彼のリードは強くなっている。大きなアドバンテージを持つノースカロライナ州の地元保守派は、草の根運動の欠点を懸念している。